「結婚したら専業主婦になって、子育てや家のことに専念したい」と思いながらも、専業主婦はリスクが高い…と悩む女性は少なくありません。
- 専業主婦になったら一生仕事には戻れない
- 世の中は「女性よ、産めよ、育てよ、働けよ」の声が強い時代、自分だけ取り残されてしまう
- 専業主婦って、子どもが巣立ったらその後は?
でも、家事や育児には、仕事に生かせるスキルが確実にあるんです。
この記事では、専業主婦という職業を1つのキャリアとして捉えるための考え方をまとめました。
専業主婦を1つの「キャリア」と捉えれば仕事に通じるものがある
世の中には家事代行サービスがあるように、主婦の仕事はビジネスになりうる「仕事」です。
これは自分自身の考え方1つで変わるものでもあります。
毎日の家事をただ漠然とこなすのではなく、会社で仕事をするように全力で取り組むと見える世界は変わってきます。
仕事=スケジュール通りに決められた事を毎日規則正しくこなす
何気なくこなせてしまう家事も、目的、予算、期限、達成するためのプロセスを考えてみると、仕事に通じるものがあるんです。
具体的に食事に関して考えてみると、
●目的:予算内で家族3人に健康的な食事を用意する
●予算:7万円
●期限:30日
●プロセス 献立メニューを1週間単位/1ヶ月単位で決め、あらかじめ買うものをきめておく
視点を変え意識的に取り組めば、会社で働くことと近いものがあります。
大きな違いは家事は無償ということ。
そうすれば世界からの疎外感を感じることもないはずです。
×その日の気分でやったりやらなかったりする
○1日の家事手順を決める
○献立メニューを1ヶ月単位で考え予算を組む
○洗濯、掃除、買い物、1つ1つ効率的な導線を考え実行する
専業主婦を「お気楽な仕事」と捉えずに、1つのキャリア、仕事とプライドをもつことで、たとえ無償の仕事であってもその後の自分の人生がかわってきます。
専業主婦を1つのキャリアと考えれば、子育てに専念した後も輝ける
家事・育児に専念する毎日には、仕事に通ずるものがもう一つあります。
それは、日々の経験のなかで工夫の引き出しが増えていくということ。
毎日規則正しく全力で主婦業をこなすことで、より効率的な方法やアイディアを常に考えているもの。
料理だって最初から得意な人はいないし、ずっと実家暮らしだと洗濯や掃除も得意ではなかったりします。
家事・育児と一言で言っても、日常生活の中には工夫次第で便利になったり効率よくできることがたくさんあります。
日々新しい事を習得しスキルを磨く姿勢は必ず仕事でも役立つはず。
それは、生活のためでなくとも生きがいのためだったりもします。
高齢者の定義が引き上げられたり、年金を受け取る年齢がどんどんあがっていくことを考えれば50歳を過ぎてから就職も普通になっているかもしれません。
どんなお仕事も覚悟をもって取り組むことが必要。
専業主婦も毎日のタスクをこなす仕事という意識をもてば「ずっと家にいるなんてリスクか?」と考えて不安にならずに済むはずです。
「専業主婦になる」は1つのライフスタイルの選択
待機児童の問題など、結婚し、子どもを産み、働くことは難易度が高い時代でありながら、働くママや女性にスポットが当たりやすいことは確かです。
けれど「育児に専念したい」「家のことに専念したい」「私は仕事を続けたい」と思う気持ちはそれぞれ一つのライフスタイルとして尊重される社会が理想ですよね。
そして、結婚すれば名字が変わることはもちろん、
- 妊娠出産によってキャリアがストップする
- 夫の転勤によって住む場所が変わる、または自分の仕事を辞める
など、結婚によって人生が変わりやすいのはまだまだ女性なんです。
専業主婦になって家のことに専念したいと思うのもただ楽をしたいからではない背景もあります。
専業主婦になる覚悟や決意はもちろん必要ですが、毎日の過ごし方によっては専業主婦も1つのキャリアとよべる素敵な仕事であることは間違いありませんね。